ルート29
人は生まれる前、どこから来て、
生まれてからどこまで行って、
死んだらどこへ帰っていくのだろう。
その細長いルートを、私は誰と一緒に歩くだろう。
世代をこえて胸に響くファンタジーノベルの傑作、誕生!
—
鳥取で清掃員として働くのり子は、ある日、仕事先の精神病棟で出会った患者から、娘を連れてきてほしいと幼い少女が写る一枚の写真を手渡される。
ひとり姫路へと向かったのり子は、写真を頼りにその少女=ハルと出会う。
ハルは不意に出会ったのり子に「トンボ」とあだ名をつけ、そこからトンボとハル、ふたりの道行がはじまる。
姫路から鳥取へ。
国道29号線という一本の道を辿りながら、ふたりが出会う不思議なすべて。
凸凹なふたりの冒険が行きついた先に見える景色は──。
—
「詩」と「映画」から生まれた、心に小さなあかりを灯す物語。(版元より)
著:黒住光
原作:森井勇佑 / 中尾太一
出版社:リトルモア
ページ数:144
判型:四六判
発行年月日:2024年11月22日 初版第一刷