ものごころ
植物や花、虫やさまざまな生き物が乱舞する、色鮮やかで心躍る「子供の世界」へ!
二人の少年が川原で拾った、怪我をした犬の命運は。(「心臓」)
子供が飲み込んでしまったスモモの種はいつ出てくるのか。(「種」)
「穴」で芥川賞を受賞して以来、独自の小説世界を築いてきた小山田浩子さん。近年では海外に招かれる機会も多く、「日本発のマジックリアリズム」の旗手として注目を集める著者が、言葉の奔流のような文体と、顕微鏡をのぞきこむような高精細な描写で「子供の世界」に挑む9篇。
子供の世界へ身体ごとダイブし、子供が見るように世界を見る、唯一無二のカラフルな小説集。(版元より)
著:小山田浩子
出版社:文藝春秋
ページ数:200
判型:四六判
発行年月日:2025年2月10日
■著者について
小山田浩子(おやまだ・ひろこ)
1983年、広島県生まれ。2010年、「工場」で第42回新潮新人賞を受賞しデビュー。13年、『工場』で第30回織田作之助賞を受賞。14年、「穴」で第150回芥川龍之介賞を受賞。著書に『庭』、『小島』、『最近』、『パイプの中のかえる』、『小さい午餐』など。