鬱と夢中
「幸恵ちゃんの存在が生きがいやよ」。
30歳無職、実家暮らし、精神科に通院中の私はある夜、最愛の妹・幸恵ちゃんが抱える心の闇を知る。幸恵ちゃんを深く傷つけた男・青木への復讐を誓い、尾行をはじめる私だが……。
大切な何かを失った人々が、もがきながら人生を取り戻してゆく物語。
著:幸若 希穂子
表紙デザイン:谷脇栗太
ページ数:312
判型:文庫判
■著者について
幸若希穂子(ゆきわか・きほこ)
2012年「おかっぱちゃん」で第29回大阪女性文芸賞を受賞。(朝倉由希野名義)
本作「鬱と夢中」で第37回太宰治賞 二次選考通過。
加筆修正を行い、初の個人書籍化が実現。現在、会社員。