死ぬまでに行きたい海(新潮文庫)
思い出の場所やいつか行ってみたかったところ、そして記憶の中を旅してみて、思いがけず心を大きく動かされたところ。ぼったくられたバリ島。父が生まれ育った丹波篠山。思っていたのと違ったYRP野比。幼馴染との経堂での奇妙な再会……。出不精な著者が見つけた、懐かしさと新鮮さが入り交じる風景の数々は、なぜだか私たちを切なくさせる。翻訳の名手が贈る少し不思議なエッセイ集。(版元より)
著:岸本佐知子
出版社:新潮社(新潮文庫)
ページ数:224
判型:文庫判
発行年月日:令和7年2月1日 1刷
この本は、令和7年2月20日 2刷
■著者について
岸本佐知子(キシモト・サチコ)
翻訳家。訳書にルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』、リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』、ミランダ・ジュライ『いちばんここに似合う人』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、スティーヴン・ミルハウザー『エドウィン・マルハウス』など多数。編訳書に『変愛小説集』『居心地の悪い部屋』など、著書に『なんらかの事情』『わからない』など。2007(平成19)年、『ねにもつタイプ』で講談社エッセイ賞を受賞。