本のすみか シークレットブック+フラットポーチ
※お持ちの本の場合でも返品・交換は不可です。ご了承の上ご購入くださいませ。
※おひとりさま1セットまででお願いいたします。
2025年6月2日(月)から8日(日)の期間に行われた、北加賀屋を回遊するイベント「北加賀屋クロール」のために用意したシークレットブック+フラットポーチ。限定60セット。
イラスト:うめはらもも
サイズ:25cm×18cm(四六判の単行本が一冊入るサイズ)
【本文より引用した言葉(本のヒント)】
●48 本のテーマ「夫婦」
"個性のない夫婦の何事も起きない日常でも、エッセイにすれば読んでもらえたのは、ひとえに文章というものの力を信じただけなのだ"
●50 本のテーマ「不思議」
"ミモザの花の下で、赤い髪を揺らしていた彼女は、どうなったのだろう。誰にもわからない孤独をずっと抱えて、彼女はその後も生きたのだろうか。"
●51 本のテーマ「食べる」
"言い訳を飲み込んで、いなりずしをおみやげにする。「いなりずしのおみやげつきタイ料理パーティ」は、いつのまにか友人たちのあいだで有名になった。"
●52 本のテーマ「生と死」
"剥製でもドーナツでもメダルでも、何であれ配達するのは骨の折れる仕事だ。"
●53 本のテーマ「不思議」
"家でぼうっとしていると、テリーがあいかわらず愛の夢を練習しているのが聴こえてきた"
●54 本のテーマ「日常」
"<思う存分ひとり占めしてくださいね>とその菓子箱には書いてあった。"
●55 本のテーマ「不思議」
"エイプリルは十四歳のその日までは快活でよくしゃべる少女だった。しょっちゅう冗談を言い、ときには嘘だってついた。"
●56 本のテーマ「食べる」
"珍妙な味がした。なんといおうか、情けない味だった。本にあるような輝かしい味はしなかった。"
●57 本のテーマ「食べる」
"時折「甘やかしおやつ便」などと称して、クッキーやチョコレートなどが茶葉とともに送られてくる。"
●58 本のテーマ「言葉」
"春と夏の境界線がぶあつくみえるほどに、私のまばたきは一瞬で終わり、季節が変わる音も聞けない。"
●59 本のテーマ「こわい?」
"今までの喧嘩はどこへやら、ゾンビのパパとママ、まるっきり同時に、あたしの方へその手を伸ばす。"
●60 本のテーマ「静謐」
"「行ってらっしゃい」
子どもたちはささやいた。三人のささやきが一つになると、それはいっそう小さな響きになった。"