ある日、西の方角が吉と出たので
四十歳、著名じゃないけど一応食えてはいる作家。
占い師にすすめられた行き先は、西の方角ーー
沖縄へ行けば、仲間達の壮絶な猫とり合戦に巻き込まれ、ドイツの演劇祭に行けば、夜の闇に放り出される。どこへいっても余所者扱いされる日々から抜け出そうと向かった果てに、見つけたものとは?
奇々怪々のコメディ作家、初単著!腹の底のほうでぐふふと笑えて、ちょっとだけグッとくるここだけの話。(版元より)
カフェを出て大きな広場のスペースに行くと、一時間に一回のペースで誰でも見られるパフォーマンスを行なっていた。ノイズ系の音楽に合わせて、放置された壊れた車に、パーカーを着た若者が次から次へとゆっくりとくっついていくだけの演目。たまにこういうのを見るけど、ほんとうに、わからない。もう一生わからないだろう。(本文より)
著:大歳倫弘
出版社:ループ舎
ページ数:200
判型:B6判変形
発行年月日:2025年11月27日 初版第一刷






