不倫が好きな文豪たち / イザベラ・ディオニシオ

道ならぬ恋はエンタメの鉄板。だが、それはいつ、なぜ大ヒットしたのか?
『源氏物語』、『赤と黒』、『アンナ・カレーニナ』etc.
ベストセラーの鉄板ジャンルだが……
ブームの先駆者は三島由紀夫でなく大岡昇平だった!
日本文学を偏愛し、恋愛下手も自認する翻訳者が「不倫文学」から日本人の恋愛観、価値観の変化まで浮かび上がらせる。

文学は禁忌や背徳との格闘史だ!
日本で不倫文学がブームになるのは敗戦後のことだった。
それ以前、姦通罪があった時代に投じられた、実は挑戦作の近松門左衛門『堀川波鼓』、夏目漱石『それから』。
最初の不倫もののベストセラーとなった大岡昇平『武蔵野夫人』。国会質問で不道徳として俎上に載せられた谷崎潤一郎『鍵』。よろめきブームという社会現象を生んだ三島由紀夫『美徳のよろめき』。
更に不倫文学を世に知らしめた向田邦子、瀬戸内寂聴からは『阿修羅のごとく』と『田村俊子』。
そして、忘れてならない原点『神曲』と『源氏物語』。
未読でも既読でも楽しめる日本文学+α入門。(版元より)

【目次】
はじめに めくるめく不倫ワールド
プレリュード 地獄に落ちてもDESIRE ダンテ・アリギエーリ『神曲』
第一幕 古典的不倫マニュアル
 光源氏とオレンジの片割れ 紫式部『源氏物語』
 下級武士の悲鳴 近松門左衛門『堀川波鼓』
第二幕 文士たちの華麗なる姦通
 近代精神の罠 夏目漱石『それから』
 覗きの共犯者に仕立てられた読者 谷崎潤一郎『鍵』
第三幕 よろめきの誕生
 欲望の資本主義 大岡昇平『武蔵野夫人』
 ミシマ・ア・ラ・モード 三島由紀夫『美徳のよろめき』
第四幕 女が語る不倫の本音
 不倫の本家 瀬戸内寂聴『田村俊子』
 食べることと裏切ること 向田邦子『阿修羅のごとく』
おわりに
あとがき
主な参考文献

著:イザベラ・ディオニシオ
出版社:角川書店
ページ数:296
判型:四六判
発行年月日:2026年10月1日 初版

¥2,090 ($13.23)

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