さいごの散歩道
この手で母を介護し、この手で母を殺めた。
◇この絵本は、2006年に京都で実際に起きた事件をモチーフにした物語です。
現実の事件をもとに、家庭内介護や生活保護行政のあり方など、現代の日本社会が抱える歪みが、最悪の形で噴出したものといえます。
なぜこのような悲しい事件が起こってしまったのか、どうすれば同じような事件が起きることを防げるのか、そういった課題や解決策を考えるきっかけになる「大人の絵本」です。
◉高学年以上で習う漢字にはルビあり
◉「どうすれば事件が起きずに済んだのか」
弁護士、臨床心理士、介護離職防止コンサルタントによる解説つき
【店主より】
この事件は全くの他人事ではなく、このご時世いつ自分がこの事件の当事者になってもおかしくないなと思います。帯の文章「本書は、大人と子どもが一緒に読んで、これからを考えるための絵本です。」の通り、この悲しい事件についてぜひ親子で読んでいただき、その後感想を伝え合ってみてはいかがでしょうか。(小学校低学年ぐらいから読めると思います)
著:長嶺超輝
絵:夜久かおり
出版社:雷鳥社
ページ数:80
判型:A5判/上製/オールカラー