【古本】百年文庫1 憧
「自分は、ポオズをつくりすぎて、ポオズに引きずられている嘘つきの化けものだ」―。素朴な人間であることを願いながらも実生活を知らず、小さな出来事に夢想をひろげる少女の内面生活を描いた『女生徒』(太宰治)。パリの放埓な暮らしに疲れた若者が田舎の娘に恋をする『ドニイズ』(ラディゲ)。自ら命を絶つ直前に「小母さんへ」と書き出された久坂葉子の遺作『幾度目かの最期』。罪の意識と愛への憧れがほとばしる、青春の自画像ともいうべき三篇。
収録作品:
・「女生徒」 著:太宰治
・「ドニイズ」 著:ラディゲ 訳:堀口大學
・「幾度目かの最期」 著:久坂葉子
挿画:安井寿磨子
出版社:ポプラ社
発行年:2012年5月28日 第3刷
定価:750円+税
本の状態:普通/帯あり