【古本】川端康成集 片腕―文豪怪談傑作選
日本初のノーベル文学賞に輝いた川端康成は、生涯にわたり幽暗妖美な心霊の世界に魅入られた作家であった。一高在学中の処女作「ちよ」から晩年の傑作「片腕」まで、川端美学の背後には、常に怪しの気配がある。心霊学に傾倒した若き日の抒情的佳品や、凄絶な幻視に満ちた掌篇群、戦後の妖気漂う名品まで、川端文学の源泉となった底深い霊異の世界を史上初めて総展望する、至高の恋愛怪談集成。
【店主より】
全体的に怖いというより不思議の雰囲気の作品が多い短編集。
やはり何と言っても「私」が若い娘から片腕を借り、自分のアパートに持ち帰り一夜を過ごす、表題作の『片腕』は名作だなと思う。
冒頭文"「片腕を一番お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。そして右腕を肩からはずすと、それを左手に持って私の膝においた。"に惹かれた方はぜひ。
著:川端 康成
編:東 雅夫
発行年月日:2006年7月10日 第1刷発行
定価:880円+税(版元品切)
状態:非常に良い
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【おまけ】
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