<サイン本>夜を着こなせたなら 山階基歌集

さりげない生活の風景、関係性の機微——
新時代の空気感をあざやかに描き、幾度となく新人賞で注目を集めながら刊行された第一歌集『風にあたる』(2019)は〈短歌ブーム〉前夜の多くの読者の心をつかんだ。
生きて暮らすことの手ざわりと明暗をいっそう深く、ときに軽やかに刻む第二歌集。
384首を収録。


【歌集より】

いちどきりピアスは耳を突き抜ける別の星から呼ばれるように

もう取っておいても仕方ないけれど総入れ替えの春の台割

頰に雨あたりはじめる風のなか生きているのに慣れるのはいつ

尾を垂らし虎はこころにあらわれるあれから痩せも太りもせずに

くるぶしを波にまかせている夢の浜はあなたと来たことがない


【多方面のクリエイターから絶賛のコメント】

大切な殺気がここにあり、美しく尖ったものに
出会うことはそうそうないことを知ることとなる。――空気公団・山崎ゆかり

目を細め遊ばせて日常をみる眼差しに、
短歌の「歌」が少しわかった気になってます。――キセル・辻村豪文

現代のこころと暮らしを千年先まで伝承する歌集です。
山階さんの才気にむせました。今日は温かくして寝こみます。――古賀及子(作家・ライター)

イメージから空間に飛ぶジャンプ力が半端じゃない。言葉が自信を湛えていて、誰もいないスタジアムにパンチラインを置いてくるJAY-Zみたいだと思った。俺もかましていくしかない。――没 AkA NGS ラッパー・プロデューサー/Dos Monos

著:山階 基
装幀=名久井 直子
装画=高山 燦基
ページ数:152
判型:四六判変型
発行年月日:2023年11月10日 第1刷

■著者について
山階 基(やましな・もとい)
1991年広島生まれ。
早稲田短歌会、未来短歌会「陸から海へ」出身。
2016年、第59回短歌研究新人賞次席。
2017年、未来賞(2016年度)受賞。
2018年、第64回角川短歌賞次席、第6回現代短歌社賞次席。
2019年、第一歌集『風にあたる』(短歌研究社)上梓。
2019年より東京・西日暮里「屋上」と共同で短歌に親しむイベント「屋上と短歌」を開催。
麻川針(あさかわ・しん)名義で組版・デザインを手がける。

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【おまけ】
本のすみかでご購入いただいた本にはブックカバーをお付けすることができます。
詳しくはSHOPPING GUIDEをご確認ください。
https://honnosumika.base.shop/blog/2023/08/07/231352

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