波打ちぎわの物を探しに
私たちはどうして物を買い、所有するのだろうか
東京西荻で20年間続く雑貨屋「Fall」の店主によるエッセイ集
物の売買を巡る状況は刻々と変化している。いままさに波にさらわれんとする物の価値をひとつずつひろいあげる珠玉のエッセイ集。本、アート、工芸、情報、音楽、おしゃれ、サブカル、聖と俗……、ゆらぎ続ける世界のはざまで生きのびる方法をケレン味のない筆致で綴る。
気づけばいま、雑貨界が物の世界を逆に覆いかくしつつある。
ほとんどの物が、いつ雑貨屋に連れていってもはずかしくないすがた、かたち、ふるまいを身につけてしまっていて、むしろ雑貨化していない物こそがマイノリティになっているのだ。だとしたらマジョリティとしての雑貨は、もう「雑」という字を捨てて、ふつうに「物」と呼んだらいいじゃないか──本書より
著:三品 輝起
出版社:晶文社
ページ数:244
判型:四六判並製
発行年月日:2024年1月25日 初版
■著者について
三品 輝起(みしな・てるおき)
1979 年京都府生まれ。愛媛県にて育つ。2005 年より東京の西荻窪で雑貨店「FALL」を経営。著書に『すべての雑貨』(ちくま文庫)、『雑貨の終わり』(新潮社)がある。
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【おまけ】
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