夫婦間における愛の適温(暮らし 04)
まずもって、あの夫というやつは臆病すぎる。合理的であるということを隠れ蓑に、ただ予期せぬものの訪れを怖がっているだけ。なんだい、なんだい、びびりやがって。くされチキンがよ。だいたい、すべて計画通りの毎日なんてつまらないじゃないか。(中略)そのくされチキンがある日、なんの前触れもなく急須を一式買って帰ってきた。(本文より)
暮らしより大切なものがある人間は、いかにして暮らせばよいのだろうか?
暮らしレーベル、第4弾。
デビュー詩集『とても小さな理解のための』が5刷。
現在最もメディアから注目を集める詩人・向坂くじら、初の散文集。
著:向坂くじら
出版社:百万年書房
ページ数:204
判型:四六変
発行年月日:2023年8月8日 初版
この本は、2024年3月14日 2刷
■著者について
向坂くじら(さきさか・くじら)
詩人、国語教室ことぱ舎代表。Gt.クマガイユウヤとのユニット「Anti-Trench」で朗読を担当。デビュー詩集『とても小さな理解のための』(しろねこ社)のヒットで、新聞・テレビなどのメディアから。一九九四年生まれ、埼玉県在住。
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【おまけ】
本のすみかでご購入いただいた本にはブックカバーをお付けすることができます。
詳しくはSHOPPING GUIDEをご確認ください。
https://honnosumika.base.shop/blog/2023/08/07/231352