新版-犬が星見た-ロシア旅行
夫・武田泰淳とその友人、竹内好との旅を、天真爛漫な目で綴った旅行記。読売文学賞受賞作。竹内好の随筆「交友四十年」を収録した新版。
【古賀及子が愛読しすぎているエッセイ・日記本たち/古賀さんコメント】
『富士日記』の、あの武田夫妻が今度はロシアへ! と、『富士日記』ファンにとっては番外編のような(「宇宙編」、「花のお江戸編」的な)ごほうび本なのだけど、武田百合子が描くとなんだかすっかり日常的なのが本当にいい。
見たことのないものを見て、聞いて、食べて、感じる旅先の非日常は、はたして誰かの日常である。異国の日常生活に、自らの元来の日常がぶつかることが旅なのだと気づかされる。
ときおり表出するきらめきの表現は圧倒的に実感的だ。はっとしても、てらわず書きとめる態度が徹底されている。
著:武田 百合子
出版社:筑摩書房(ちくま文庫)
ページ数:416
判型:文庫判
発行年月日:1982年1月10日 初版
この本は、2022年6月30日 改版4版
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【おまけ】
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