雑種 絵本で広がる世界文学
『雑種』は、作者フランツ・カフカの未発表のノートを基に、友人のマックス・ブロートにより編集した版(ブロート版)を軸に、カフカのオリジナルに近いとされる批判版との比較を交え、カフカの文体や作品の背景などをわかりやすく解説しています。
【本の構成】
第一部:ブロート版を米増由香の挿絵でカフカの描く異質な世界を鮮やかに描き出します。
第二部:ブロート版を土台に、カフカが削除した箇所やブロートが加筆した箇所(批判版)を併記し、カフカの文体や作品の背景などを解説しています。
第三部:カフカの死後、作品がどのようにして世界中に広まり、どのような読まれ方をしていたか、そしてカフカとはどのような人物だったかなどを解説しています。
【あらすじ】
頭は猫、身体は羊の動物を唯一の遺産として譲り受けた私が語る「雑種」とは…
作:フランツ・カフカ
訳:関由美香
画:米増由香
装丁・本文デザイン・DTP:伏見さつき
発行:のどまる堂
発行年月日:2024年10月28日