私的な書店ーたったひとりのための本屋ー
韓国・ソウルで独立系書店「私的な書店」を運営している店主チョン・ジへさんの初エッセイです。
読者から編集者へ、編集者から書店員へ、書店員から図書館スタッフへ。
場所と役割を変えながらもずっと本に携わる仕事をしてきた彼女がたどりついた先は、本屋でお客さんに本を処方する「たったひとりのための本屋」でした。
好きな仕事を自分らしく、楽しんで、持続可能な形で続けていくためにはどうすればいいのか。彼女は、常に試行錯誤し、模索していきます。
一見すると、本屋の物語かと思われそうですが、全編を通じて綴られるのは、仕事との向き合い方についてです。コロナ禍以降、自分自身の働き方を見つめ直す時間が増えて、どう生きていくことが正しい答えなのか、悩んでいる人も多いと思います。
本書にはその答えが書かれているわけではありませんが、彼女が綴るその切実な言葉の数々のなかによりよく生きるための小さなヒントが隠されているかもしれません。(版元より)
著:チョン・ジヘ
訳:原田里美
出版社:葉々社
ページ数:216
判型:四六判変形
発行年月日:2024年11月22日 第一刷