死のやわらかい
「死」を誰よりも愛し、向き合い、見つめ続ける歌人の第一歌集。
【収録歌より】
巻き貝のなかを明るくするように母は美大はむりよと言った
会うことのなかった四羽の心臓が一つに刺されて完成している
死ぬことが悲しいだけでなかったこと 落ちて初めて燃ゆ流れ星
【栞】
林あまり『若草の香り』
岡本真帆『「むりよ」が連れてきた明るさ』
東直子『命に旗を立てる』
著:鳥さんの瞼
出版社:点滅社
ページ数:96
判型:四六変形
発行年月日:2024年5月19日 初版