昭和初期に24歳で早世した詩人・立原道造と、繊細なタッチで人気の漫画家・魚喃キリコの、時代を超えたコラボレーション。描き下ろしイラスト40点以上を収録した詩画集。たった24年しか生きなかった風のような詩人―すずやかで優しい、奇跡のような言葉の結晶は今も光を放ち続ける。

【店主より】
立原さんと魚喃さんの2人の共通点は、繊細で切ない作品を作るところ。魚喃さんの絵の効果もあってか、古い言葉を用いているのに古めかしい印象をあまり受けず、読み始めると一気に独特の世界観に引き込まれる。どこか悲しげな詩が多く、若くして亡くなることを分かっていたかのよう。もっと若い世代に読まれ、再評価されてほしい詩人です。個人的に、復刊されることを強く望んでいる一冊。

著：立原 道造
画：魚喃 キリコ
出版社：PARCO出版
発行年月日：2012年3月1日　第3刷
定価：1,600円+税（絶版）

本の状態：普通／帯付き　ヤケあり